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ローン・サバイバーのSUIのネタバレレビュー・内容・結末

ローン・サバイバー(2013年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

アフガン戦争における、タリバン幹部を暗殺する事を目的としたレッドウィング作戦。
その一環として敵地の拠点でもあるアフガニスタンの山岳地帯へ現状視察のために赴く4人のネイビーシールズ。
そこで接触した山羊飼いの一行を非戦闘員と判断して解放したことから、タリバンからの攻撃を受けることとなる。
余儀なくされた不利な撤退戦。その絶望的な戦闘が事実に基づいているというのが興味深い。

ただ、終盤で一人生き残った隊員が地元のパシュトゥン人に助けられるというくだり、これがどうにも嘘くさい。
自分の家族やコミュニティーを危険に晒してまで、見ず知らずのアメリカ兵を助ける理由がわからないから。
エンディングで「いかなる代償を伴おうとも 敵から逃げる者を助けろ」というパシュトゥーンの掟がクレジットされることで彼らの意図が明かされ、そこではじめてなるほどと納得することができる。
でも、できればもう少し早く明示してほしかった。そうすれば無用な違和感を覚えずに済んだのだから。

内容は冒頭と終盤でちょっとした人間ドラマはあれど、とにかく銃撃戦に次ぐ銃撃戦。
過酷な環境なのはわかるけど、ちょっと一本調子で飽きる。
隊員たちが岩山で滑落してダメージを負うシーンもワンパターンに繰り返される。

白熱して手に汗は握るけど、展開にもうひと工夫ほしかった。
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