るる

ファインディング・ドリーのるるのネタバレレビュー・内容・結末

ファインディング・ドリー(2016年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

すげえなあ。

冒頭から「私ドリー、なんでもすぐに忘れちゃうの」「よくできた、ちゃんと言えたぞ、その説明でバッチリだ!」と感動する両親、

記憶障害をもつ子供に処世術を教える両親の図、すげえ。病識があるか、それを自己申告できるか、って大事だもんなあ。

「私がパパとママを忘れたらパパとママも私を忘れる?」「そんなわけない」「私たちは絶対にあなたのことを忘れないし、あなたもパパとママを忘れない」すごいな…誰かを通して自分を知るんだな…

記憶がないって、あまりにも孤独…

一年後、サンゴの寝床は人間の脳のよう、そこから出入りするドリー。

エイ先生は忙しいから物忘れが多い君は遠慮してくれ、つらい。でも楽しいなあ、ドリー先生…ドリー…愛しい…

ハンクいいなあ。アシカもいいなあ。ベッキーもいい。パイプ仲間のデスティニー…いいなあ…

ドリーがなぜあんなに物知りなのか、水族館育ちだから、とわかる瞬間などなど、もうとにかくすごいや。

ニモが父親にきちんと主張できる子に育ってて感動したし。

ドリーとマーリンが再会して「初耳だわ、また忘れちゃったのかな」「いや、僕がちゃんと伝えてなかったんだ、ごめん」と会話するくだり、ものすごく真摯。

貝の道、家族との再会シーンでは泣いてしまった、

カーチェイスのシーンは映画!って感じ。

ファインディング・ドリー、ってタイトルもいい。自分を探す物語…

いやすごいなあ。しみじみ。

シガニー・ウィーバーをこの映画で知る子供は素敵だなって思った。日本版は八代亜紀…いやまあ、それはそれで面白かったけど。吹替版の室井滋さんの声がやっぱり素敵。ディスティニー役の中村アンさんも良かった。

2018.5.20.追記
『劇場版 ムーミン谷の彗星』で八代亜紀さんのナレーションを堪能できます! とっても素敵でした! おすすめ。
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