「12時間だけ全ての犯罪が合法化される」という設定に惹かれ、思わず劇場に足を運びました。
マイケルベイ×ジェイソンブラムという触れ書きを大いに感じさせるアクションとスリルに興奮しました！舞台が家の中のみの為に、この設定における効果の全貌が明らかにはなりませんでしたが、じゃあ途中で外で出れば良かったのかと問われれば、それはそれで中途半端になっていたと思うのでこれで良いと思います。
設定についてですが、これはただ単に「この設定面白いでしょ？」という感じに前提の押し付けということでは無く、社会に平和をもたらさんという意図があってこのような政策を講じたというバックグラウンドがあるので、とても興味深く話に入ることが出来ると思います。
劇中で"社会的暴力"といったような表現がありましたが、人間は本来暴力的な要素を持っている事を自覚し、法によって自由を与える事で善悪の概念を無くし、記録上犯罪を無くすという策。あり得ない話では無いと思います。
個人的に設定が面白過ぎて話が付いてこない作品を「コンセプトゲー」と呼んでいるのですが、この手の作品はそのコンセプトから色んな話が出来るので、そういうのが好きな人は観ても楽しめると思います。僕はこういうのに弱いのでアリでした。(でも昔観た『ゲーマー』は無しでした)
創作において本当はどんなバックグラウンドがあっても、その作品内で一つ完結させなければいけないというのは鉄則なのですが、今回は既に続編が決まっているので許してもいいかなぁと思います。
どうせいつも邦題を適当につけている事が多い訳ですし、逆に「序章」的なのをタイトル付けてくれたら納得いきやすいかなぁと思います。
とにかく続編でどう出るかが楽しみです。
