ゆう

泣く男のゆうのレビュー・感想・評価

泣く男(2014年製作の映画)
4.5
韓国映画通の方と同時視聴にて鑑賞。

中国の犯罪組織で任務中だったゴンは、ある女の子ユミを殺してしまう。しかもゴンのボスはさらにその母親モギョンも殺せと命じる。
しかしゴンは娘を亡くして悲嘆する母親を殺すことができず…。

バキバキに体をしぼったチャン・ドンゴンが、ユミを殺した後にみせる自暴自棄になった姿が凄まじい。狂気の目、とでもいうべきか。鳥肌がたった。
そして、とにかくアクションがすごい。「アジョシ」のラストふたりの肉弾戦もすごかったが、本作の長尺銃弾戦もすごすぎる。
ここは戦場か??と思うほど。
そして徐々にくらいながらもモギョンを守るために執念を燃やすゴンの姿は、思わずため息がもれるほど。とにかくかっこいい。
全ての所作に無駄がない。

序盤からユミを想うモギョンの姿に胸がしめつけられるが、ラストのゴンとモギョンのやりとりでも号泣。ゴンの生い立ちもまた、やるせなくて苦しいのだ。

「アジョシ」も好きだが、親目線でのストーリー展開のせいか、私は「泣く男」派。いや、もう一度「アジョシ」を観たら、また感想が変わるだろうか。
おすすめしてくださった方が韓国映画に本格的にハマったきっかけになった「VIP 修羅の獣たち」のラストと、この前も一緒に観た「3時10分、決断のとき」のラストを観て同時視聴終了。楽しかった。
ゆう

ゆう