シネマスナイパーF

フォックスキャッチャーのシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)
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苦労した人が苦労して幸せになってる一方、苦労しない人が苦労している
そもそも苦労ってなんすかね
孤独感、満たされなさってのは富とか名声ではないんだよな
フィクションで言えばアドニス・クリードとか
ただ、友達が欲しかったとか、超愛国者だとか、人が死んでたりとか、しかもこれが実話だとか言われてしまうときつい


寂しさゆえに愛が芽生え、お互いを知って愛が終わる
巡恋歌の歌詞持ってきちゃいました
でもこういう話だった
マークは明らかに心にもひもじさ感じてる
質素な部屋でひとりゲームやってるとこ、めっちゃかなしい
そこにかかってくるデュポンからの電話
デュポンが画面に現れるとこのそっけなさの衝撃
明らかに存在感のない男
オリンピックっても空気に近かったかなしさ

基本どっしりとした重い空気でカメラも動かない
やけに冷たくて暗い
そのせいで、世間からズレた彼らの行動がややコメディに見えるときもある
特にデュポンはマザコンなため、滑稽さが際立ってしまい余計悲しみと笑いが同居してる

デイヴが模範的幸せを体現してるんだけど、それが憎らしく見えるってすごい
そんだけマークとデュポン側に肩入れさせる出来なんだけど


とりあえず観ないとわからないですコレは
ちゃんと観ないとマークとデュポンに肩入れしにくいから
観て損はない
超ダウナーだけど