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クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃんのLEOのレビュー・感想・評価

4.6
ギックリ腰で腰を痛めたためにマッサージも兼ねてエステの無料体験を受けたひろしが、ロボットになって帰ってきた。
それは、邪険に扱われる日本の弱い父親達の復権を企てる“父ゆれ同盟”の恐るべき陰謀だった。
エスカレートする同盟の前に崩壊寸前の春日部を守るため、しんのすけとロボとーちゃんが立ち上がると言う話。

シリーズ第22作目で、この作品も人気Top3のうちの作品。
シリーズ唯一ひろしを主役にし、毎回家族愛が根底に流れているしんちゃん映画の中でも、特に家族愛をメインに打ち出した作品なんじゃないかな?
(「オタケベ!カスカベ野生王国」は家族愛と言うより、母子の愛だと思っている。)

毎回泣けるシーンはあるんだけれども、中でもしんのすけがロボとーちゃんのために必死にピーマンをがっつくシーンや、巨大五木ロボット(コロッケロボット?)との決戦後に修復不可能なくらいボロボロになったロボとーちゃんが、本物のひろしと腕相撲を行い、ひろしに対して家族を託す言葉を残した後しんのすけに看取られながら完全に機能を停止するシーンは何度観ても号泣もの。
藤原啓治さんの、ひろしとロボとーちゃんの演じ分けも素晴らしい。
つくづく惜しい役者を亡くしたなと思う。
改めてご冥福をお祈り申し上げます。

「しんちゃんは子供のもの」と言うスタンスは忘れずに、コミカルな中にも人とは何か、親子とは何か、絆とは何か、そして本物と偽物とは何かを考えさせられる深い映画だと思う。
これもオススメ!

でも今回は、父ゆれ同盟の犯行の理由が個人的すぎるのと、なぜ五木(コロッケ?)ロボットなのか?と言う部分がちょっと強引すぎて浅いから、若干の減点。
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