映画大好きザウルスくん

X-MEN:フューチャー&パストの映画大好きザウルスくんのレビュー・感想・評価

X-MEN:フューチャー&パスト(2014年製作の映画)
4.0
【新シリーズ2作目】
一言で言えばお祭り映画でした!

旧シリーズのキャラと新シリーズのキャラを共演させたら盛り上がりそう!というコンセプトの作品なので設定的に無理がありすぎる(特に未来パート)のですが、そう言ったツッコミどころも含めていかにお祭りとして楽しめるかが勝負だと思います。僕はかなり楽しめました。

やっぱりウルヴァリンがいいですね。何でしょうかこの安心感は。今回のウルヴァリンは今までのような戦闘面での安心感ではなく、精神面での安心感を与えてくれます。獣のような人生を送っていたウルヴァリンに人間の心を教えたチャールズ。旧3部作でウルヴァリンが直接その感謝を伝えたことがなかったからこそ、今回若いチャールズに寄り添いその感謝を最大限の恩返しとして伝えるシーンにグッと来ました。そして旧シリーズやスピンオフシリーズを通して圧倒的なヒーローになったウルヴァリンが、新シリーズを引っ張っていくチャールズの背中を押す構造それ自体が、シリーズのバトンをヒュー・ジャックマンからジェームズ・マカヴォイに渡しているように思えて感動しました。

観終わった後には何とも言えない「多幸感」がありました。作品1作の完成度としては微妙な部分もありますし、初見の人からしたら全く魅力が分からない作品かもしれません。しかし『X-MEN』シリーズを観て愛してきた人々にとっては、これほどまでに多幸感を味わえる作品はないと思います。『X-MEN』好きの方は必ず鑑賞することをオススメします!