群青

ヒックとドラゴン2の群青のレビュー・感想・評価

ヒックとドラゴン2(2014年製作の映画)
3.2
前作から5年経ちヒックたちは成長!ヒック自体に至っては成長しすぎて完全にリア充だ!コイツ!笑

ドラゴンたちも自由に暮らし、共生の道を進む一方だったがそうは問屋が卸さず…という流れ。

アクションは前作より上だ。みんな縦横無尽にドラゴンに乗って動き回る!相変わらず気持ちいい!

前作でドラゴンとの溝は無くなったのでみんな仲が良い。みんなマイドラゴンの名前をつけたりしていてかわいい。他のドラゴンの作品って、敵だったり味方は味方でもこんなに相棒感はない。この作品のドラゴンは友達であり相棒であり兄弟なのだ。
だってなんたって今作は絆がテーマだからね!

だから今作はそんな信頼を揺るがす敵が現れる。この敵だけどなぁー、結構突然だしあまり魅力がない。なんで魅力がないかというと説明不足だ。一応説明あるけど足りないし、何か匂わせるような要素もないしそれを伝えようとする場面もない。奥行きが見られないのだ。凄みはあるしこいつのせいで危機的状況にもなるが、魅力がないので緊張感が出なかったかなぁ。

彼の境遇はヒックと真反対にいて思想や価値観も真反対。
それは世の中にはこういうどす黒い心を持つ奴が本当にいるんだよ、ということ。
人が生きてきて自然と学ぶモラルや常識が通用しない相手。いつも理不尽でどうしようもない溝しか生まない存在。そんな奴に対してどうすれば幸福に生きられるのだろうか。今までと同じく対話で切り抜けるのか。しかし相手は対話では全く聞き入れない。かといって逃避するのか、しかしこれでは根本的な解決にならない。そんな存在。
ヒックがそれを超えられるか。が、今作の根幹なのだが具体的に何かあるわけでもなく力技で終わってしまった印象。うまく作っていた1とどうしても比べてしまった。


もう一人の重要人物も後付け感が拭えない。ヒックの秘密に迫れるが予定調和のために用意されたような感じが否めなかった。まあ3があるからだろうが。

なのでストーリーに関してはあの1と比べるとどうしても見劣りしてしまうかも。

しかしアクションはやっぱり凄いし、ストーリーもストンと入れる。音楽もやばいしCGも凄い。氷とかすげえキラキラしてて良い。

3も期待かな!
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