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プリズナーズのan0nym0usのネタバレレビュー・内容・結末

プリズナーズ(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

キリスト教の思想をモチーフにした、重厚なサスペンス…一度目は普通にサスペンスとして、二度目は暗喩などを紐解きながら宗教哲学をお楽しみください…的な作品。
確かにそれだけでも楽しめるけどね。

ドゥニ監督でも…
この描き方に乗っかるのかぁ(*´-`)
宗教が題材ならこうなるよねって達観もあるけど…正直言って、少し消化不良気味。

多くの名監督が題材にして、様々な切り口で描いているものだけど…やっぱり類似点ばかりが目に付く。人間の心や信仰の不確かさ、不完全な形…苦悩との向き合い方の対比。そして結局は正解を提示せず、宙吊りのまま幕を降ろす…もはやルーティンと言ってもいいかもしれない。

人間の精神を高次元に引き上げるのは、宗教ではないんだろうな…あくまで個人的な考えとして、ですが。

名優たちの演技によって、上質なサスペンスに仕上げてはあるんですけどね。個人的には、それ以上でもそれ以下でもない。

ドゥニ監督への期待云々というよりも、題材そのものが既存の考えでは越えられない壁として立ちはだかってる。そして、誰もその壁を突き崩す解法を導き出せていない…ある意味、ドゥニ監督作品の中で、最もブレードランナーに近いかもしれない。

でも、思い返してみると…まったく別のアプローチの解法を見せてくれた『メッセージ』は…SFの力を借りているとは言え、普遍的で納得のいく答えだった。

そう考えると、ドゥニ監督の作品は確実に進化していってる…とも言えるのかも。

これも本当に個人的な意見で…
監督は感覚に語り掛けてくる人。
たぶん、固定された考え方をしない人なんだと思う…だから宗教だとかブレードランナーみたいに、何かが固定された題材を描くのが似合わないのかも。これも感覚で物を言ってるだけですけどね(笑)

色々と語りましたが、作品のレビューじゃないのでネタバレ&スコアレスで(爆)

次回作を今から楽しみにしてます✨
魂にガツンと来るのがいいな(*´꒳`*)
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