FumiyaIwashina

プリズナーズのFumiyaIwashinaのレビュー・感想・評価

プリズナーズ(2013年製作の映画)
3.9
神を信じる者対神に挑戦するもの。
感謝祭の日に小さな女の子二人が行方不明になる。父親の一人は近所に停めてあったキャンピングカーに乗っていた10歳児並みの知能しかないアレックスを監禁するが、一向に口を割らず、時間だけが過ぎていく。
この監督らしく、ひとつひとつの画やシーンがとても丁寧に作られている。比較的長い割に、多くの展開があるわけではないが、決して冗長ではない。
その分、ミステリー好きなら結論がすぐにわかってしまいそうでもあるが、そこに行き着くまではやっぱり見応えがあり、全ての伏線が回収されていくのも、見事だった。
事件としては終わりを迎えるものの、その後は一切えがかれていない。最後は少し希望を感じさせるものだったが、一人一人の今後を思うとやっぱりペシミスティックな最後。