NAO141

ノア 約束の舟のNAO141のレビュー・感想・評価

ノア 約束の舟(2014年製作の映画)
3.0
紀元前3000年頃(推定)、堕落した人間を滅ぼすために神はこの地球上を大洪水で覆い尽くして何もかも消し去ることにした。神を敬う勤勉な男ノアに対し神は箱舟を作らせて全ての動物のつがいを乗せるように命じた。長い年月をかけて巨大な箱舟を作ったノアは妻や息子たち家族と動物のつがいを乗せる。洪水は40日も続いた後、箱舟はアララト山(トルコ)の上に流れ着いたとされる。

この〈ノアの箱舟〉の話、旧約聖書〈創世記〉の第6章~9章にかけて記されているが、わずか数ページ程度の記述しかない。神が何故ノアだけを選んだのか、ノアに何を語ったのか、ノアはどう考えて、どう行動したか等々、細かい記述はない。それでもこのエピソードについては信仰に関わらず知っている人は多いように思う。壮大なスケールとスペクタクル性、そしてある意味人類の祖となったノアという人物のそのひたむきさが我々の心を捉えるからなのであろうか。トルコ東部にそびえるアララト山にはノアの箱舟が漂着した場所だという跡が残っているという。さて真偽の程は…なかなか興味のある話である。

本作は〈ノアの箱舟〉の話というよりは〈人間:ノア〉の話といった感じ。壮大な物語をベースにしているものの、面白さには欠ける印象。ただ神に選ばれたノアの葛藤や苦悩などは丁寧に描かれていたようには感じる。キャストがとにかく豪華!しかし何かが惜しい作品…。
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