そうか、
やたら印象に残っているヒンクスを演じて
いたのは、デイヴ・バウティスタだったのか。
身体の大きさも記憶に残っているが、
何よりも、その眼差しが記憶に残っている。
そうか、ドラックスの眼差しだったのか。
彼は、ブレードランナー2049でも
実に印象深いキャラクターを演じているし、
いいキャリアを重ねていって欲しいなぁ。
ダニエル・クレイグボンドは、
基本、映画館で観ているので、2回目。
ありがとう。WOWOW。
ダニエル・クレイグボンドの魅力は、
主人公の人間臭さにあると思う。
国家に忠誠を尽くしているようで、
ダニエル・クレイグボンドは、とにかく
自由だ。
好きになった女のために全てを
捨てようとするわ、
連絡もせずに行方をくらますわ、
勝手にあの人を連れ去っちゃうわ、
国家の重大事とか、任務でどこか出向くと
言うより、めちゃくちゃ私情が入った
個人旅行に見せられてるんじゃないかな、
とたまに思う。で、たまたま行った先に
たまたまヤバイ奴がいるみたいな。
Mじゃなくてもメキシコで何してたのよ？って
しつこく聞きたくなるよね。
むしろ、ジュディ・デンチもレイフ・
ファインズも辛抱強い方だと思う。
民間企業だったら、とっくにアウトだ。
何度か謹慎にもなってるしね。こち亀の
両さんだって、そこまで自由じゃないよ。
スパイってもっとミステリアスでもいいのに、
自分が育った家に行っちゃうわ、
親の話は出てくるわ、育ての親の話まで
出てくるわ、国を代表する諜報員なのに、
それ、本名だったの！って驚かしてくれるし。
映画も、スパイ、007と言うアイコン的な
キャラクターではなく、生身の人間として
ボンドと言うキャラクターを創造してるよね。
カジノ・ロワイヤルからスカイフォール
までの3作は、誕生、葛藤、覚悟という、
ダニエルボンドの成長物語だと思っていて、
すごくパーソナルな、キャラクターに肉薄した
作りになってたと思うんですけど、
ダニエルボンド4作目の今作は、
本来のシリーズらしい荒唐無稽さを発揮して、
シリーズのいくつかの名作を彷彿させる
オマージュ的なシーンも盛りだくさんで、
実にシリーズらしい、原点回帰的な作品に
してきたなって、すごく感じました。
何より（ドクター・ノオ）や、
（ゴールドフィンガー）にも出てきた
宿敵（スペクター）を復活させたのは、
かなりシリーズのファンを意識したものだと思う。
う〜ん、だからね、
スペクターのくだりは、もう少し
時間を割いて描いて欲しかったなって。
