勝ったのは農民だ

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊の勝ったのは農民だのレビュー・感想・評価

2.5
『パイレーツオブカリビアン』のシリーズは全作見ています。
まず1作目、映画館で観てすごくワクワクしました。2作目も、鍵と箱とその中身の奪い合いは面白かったです。
しかし、3作目以降どんどんキャラクターが多くなったり、話が複雑化して分かりづらくなっていって、制作費に金をかけていることと反して、観てる側はどんどんワクワク感がなくなっていってるのを感じていました。

また、ジョニーデップ自身にしても、ここ数年良い作品が全くなかったり、プライベートでもいろいろゴタゴタがあったので、昔みたいな期待が持てなくなりました。

今作はハビエル・バルデムが悪役ですから、4作目のペネロペ・クルスの繋がりで出演したんだろうなって予想した人は多いと思います。
たしかに前作の悪役よりはだいぶビジュアル的にも魅力が増したと思います。それに予告編で見た通り、鮫の亡霊なんかも『THE・悪役』って感じで、分かりやすいです。

ただ、やっぱりワクワクしなかったです。
序盤の銀行強盗のくだりなんか、すごい手間もお金もかかってるのに、なぜワクワクしないのか自分でも分かりません。アクション映画はワクワクするためにあるようなもんですから、それでワクワク出来ないのは残念です。
この映画をIMAXシアターで友達と見たら、点数はもっと良かったかもしれません。
良かった点は、
・前述のように、亡霊のビジュアルは良いです。
・ジャック・スパロウが、なんで船長になれたのかと、あの帽子をかぶるようになったのかが分かります。
・音楽を聞くとすごいアガります。
・ウィルターナーの息子ヘンリーがイケメンで、彼のロマンスはキュンキュンします。
・最後のシリーズファンにとっての大サービス。

これらの良いところはあるんですが、やっぱり昔の貯金を切り崩している感は否めません。でも、今作でシリーズを終わらせるなら、観ていいと思います。