さとし

グランドピアノ 狙われた黒鍵のさとしのレビュー・感想・評価

3.5
なかなか面白かったです。
こんなことが現実的に起こり得るのかちょっと疑問ですが、面白く見させていただきました。1時間半と短めというのもポイントかと思います。

ピアニストのトム(イライジャ ウッド)は女優をしているエマ(タムシン エガートン)とラブラブな日々を送っていたました。しかし、トムの恩師の追悼コンサート途中で楽譜にメッセージが書かれていて謎の男(ジョン キューサック)からコンタクトされます。果たして謎の男の目的とは・・・。

主演を務めるのは「ロード オブ ザ リング」 シリーズのイライジャ ウッド。こういう役もやっていたんですね。今作を始めてみたのですが、ウッドと「セッション」のマイルズ テラーとどこかオーバーラップするようなキャラでしたね。「セッション」の場合はパワハラについて考えせられる作品でしたが、今回はスナイパーの言う通りにしなしと殺されるという究極のサスペンスシチュエーションになっています。ちょっと話はそれましたが、ジョン キューサックはちょこっとしか出てこないのでちょっと勿体ない気もします。あとはまあいいかという感じです。

監督は無名なので省略しますが、今作の脚本を担当したのはデミアン チゼルです。もちろん監督の権限は彼にはないでしょうけど、脚本がよくてストーリーがスッと入ってきます。「セッション」はおろか「ラ・ラ・ランド」よりも先にこのような作品を作り上げていたのは凄いと思います。これだけの臨場感と音の良さ緊張感もいいです。もう緊迫感があって「フォーン ブース」をタイムリーにアップグレードしたような作品です。

しかし、私は楽譜が読めません。なので恰も「読めるでしょ」みたいにスクリーンに映し出されても困ってしまいます。どうしたらいいのでしょうか?あとあんな風に途中退席してもいいのでしょうか?あと携帯をマナーにしないなんて今時あり得ないですね。

いずれにせよこれはなかなかの物です。さすがデイミアンという感じです。「ファーストマン」も楽しみです。
さとし

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