FumiyaIwashina

猿の惑星:新世紀(ライジング)のFumiyaIwashinaのレビュー・感想・評価

3.7
猿の惑星の夜明け。前作から10年後の世界。アルツハイマーの特効薬に耐性のなかったほとんどの人間はパンデミックによって亡くなってしまう。残った人間たちが電力のためにダムを修復しようとして、森でエイプと遭遇したことで戦いが始まる。
スケールアップした二作目。今回はスタートの時点でエイプの文化がある程度出来上がっていて、世界観が深みを増していた。引き続きシーザーは登場するが、前作がシーザーだけの物語であったのに対し、今作はエイプたちの物語になっている。
相変わらず映像は素晴らしく、エイプの銃の持ち方や油断のさせ方などのアイデアも光っていた。前作よりもアクションシーンは確実に楽しめる。
どちらの集団にも協力的な考えも持つ者はいるが、好戦派の存在によって積み上げてきた信頼関係が簡単に崩れしまうシーンが多く描かれている。信頼の大切さを伝えたいというのが、全面に出ているのは少しくどく感じた。