Fitzcarraldo

卍 まんじのFitzcarraldoのレビュー・感想・評価

卍 まんじ(1997年製作の映画)
1.5
谷崎潤一郎の同名小説を原作に、みやもとじゅんの脚色、服部光則監督作。

情報があまりないのだが…本作は劇場公開したのか?それともビデオスルー?ホームビデオで撮影したかのようなあまりにも貧素な画作り。

それを誤魔化すためなのか、工夫したつもりなのか、カメラを斜めに右へ左へ揺らす素人のような発想のクソだせぇショット多数。

そこに乗っかる音楽も…狙いすぎのあざとさ満点。心情の揺らぎは、そこまでの過程と、押し引きや葛藤、情報の提示のタイミングなど構成で表現しないと…安易なカメラワークと安直な音楽ではお遊戯会というか、作品として表現したことにすらないないような…

原作者の名前を貶めてる行為ではないか…

旦那がいる身でありながら光子の魅力から逃れられない園子を演じた真弓倫子。この人は髄分と古風で日本的なエロさを秘めていていい。

男や女を翻弄する魅力的な光子を演じた坂上香織よりも断然いい。キャスティングは逆の方が良かったように思う…。

光子が園子を「お姉ちゃん!お姉ちゃん!」と呼ぶのも、品がないというか…

園子の旦那を演じた平泉成。こんなに演技下手くそだったのか…もともとうまいとも思ってはないが…「好き…好き…好き…愛してる」と園子に哀願するシーンは下手くそ過ぎて滑稽であり、
あまり見たくない…

もっとエロいシーンを入れないと間をもたせることもできない。
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