ぴよまろ

コードネーム U.N.C.L.E.のぴよまろのレビュー・感想・評価

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)
3.8
ガイ・リッチー監督作品。1960年代の東西冷戦下を舞台に、国際犯罪組織に対抗すべく、米国CIA工作員とソ連KGB工作員が対立を超えて手を組み、それぞれのやり方で敵に迫っていく、スパイアクション作品。

ガイ・リッチー作品らしい、スタイリッシュさ+適度なコミカルさと、スパイが最も活躍した冷戦下のレトロな雰囲気がうまく絡み合い、とても楽しい作品でした。昔のアメリカのテレビドラマが元となっているそうで、メインとなる登場人物たちが、シンプルながらも魅力的。ナポレオン・ソロの天才肌&女たらしっぷりと、イリヤ・クリヤキンの寡黙&筋肉&情緒不安定な性格は、いいコンビでした。加えてキャラクターだけではなく、潜入のときの二人の掛け合い(対立国同士ながら、同業者として信頼している様子)は、素直にカッコいいです。

中盤までは王道的な展開で二人の掛け合いを楽しませて、中盤以降、物語的に「おっ!?」と思わせる仕掛けがあるのが、さすがガイ・リッチー監督。その仕掛けも複雑になりすぎず、説明しすぎない演出が、エンタメに全振りしたスタイリッシュさで最高でした。特に最後のシーンはホントおしゃれ。

アクションあり頭脳戦ありスタイリッシュ掛け合いありで、全力で楽しませてくれるスパイ作品でした。
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