リッキー

コードネーム U.N.C.L.E.のリッキーのレビュー・感想・評価

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)
4.1
1012本目。190520
「CIAとKGBのタッグ」
先日鑑賞したM:I「フォール·アウト」では、ヘンリー·カヴィルがスーパーマンのような活躍をせず、私としては少し消化不要となっていたため、彼が出演する本作品を鑑賞しました。
結果は、全体的にスタイリッシュに描かれており、鑑賞していてとにかく気持ち良かったです。挿入歌も絶妙で音響もかなり凝っています。
また、米ソの冷戦時代にそれぞれのスパイがバディとなり協力してスパイ活動をするという発想自体、大胆で面白い話だと思います。

まず、CIAのスパイ役のナポレオン·ソロ(ヘンリー·ガヴィル)、KGBのスパイ役のイリヤ(アーミー·ハマー)、ドイツ人のギャビー(アリシア·ヴィキャンデル)、敵役であるイタリア人ヴィクトリア(エリザベス·デビッキ)というキャスティングが素晴らしいです。
ヘンリーはもちろん恰好良く、「007」のボンド役も適任ではないかと思わせるクールさで、アーミー·ハマーも「君の名前で僕を呼んで」の時のような、表にだせない心情をうまく演じていて、ハマり役だと思いますし、アリシア·ヴィキャンデルも安定した演技でした。
思わぬ収穫はエリザベス·デビッキです。彼女は大柄の美女で、本作では敵ボスを演じていましたが、とても華やかな恐怖を感じることができました。そういえば、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーでも只者ではない存在感でしたね。

ソロもイリヤもスパイとして超一流のはずなのに、つまらないことで張り合ったりして、どこか人間臭くて好感を持てました。この2人にギャビーも加わった最強のトリオはとても素敵です。スパイ活動ではご法度の恋愛がらみの三角関係も可能だし、そもそもアメリカとソ連のスパイなので、いつ何があってもおかしくない状況が楽しめそうです。

とても気に入ったので続編を是非観たいのですが、興行成績が振るわなかったため続編の計画は白紙になってしまったようですね。残念です。
リッキー

リッキー