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フランシス・ハのbeans045のレビュー・感想・評価

フランシス・ハ(2012年製作の映画)
3.0
夢の街ニューヨークでもがき苦しむ等身大の女性像

『フランシス・ハ』という題名が気になり観賞。最後まで見ないと、題名が分からない。他の人のレビューを見ると30歳手前の女性が感じ、体験することがこの映画に凝縮されているよう。自分のやりたいことを追い掛けていればよく、しかも友達と自分を比べながら、自分の方がイケてるかどうかを確認しながら、生きていたバレエダンサーの研究生フランシスは27歳。周りはどんどん変化して、気が付いたときには自分だけが置いてけぼりを喰らったことに気付いたフランシスが、ニューヨークで成長していく様子を描いたモノクロ映画。大親友ソフィーが彼の栄転で東京に行き、そこから帰って来て、実は東京での生活はハッピーではなくて、流産も経験していたという話を泥酔後にベッドでしたのは、本当の友達だからこそと思った。自分の弱いところを躊躇わず見せられてこそ、本当の友達と思う。自分自身を受け入れて、自身の夢に近いことを実現したエンディングはほっこりした。
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