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小さな逃亡者のmingoのレビュー・感想・評価

小さな逃亡者(1953年製作の映画)
4.5
ヌーヴェルヴァーグ超前夜!!53年にこれはちょっと凄い。子供映画の原点であり「究極」の子供映画と言っても過言ではない大傑作。この映画の存在が無いとヌーヴェルヴァーグはなかったのでは?とさえ思わせる。これ超える子供映画あるの?レベル。「はじめてのお留守番」
かくいう私も三兄弟の長男なので小さい頃弟がうっとおしいお兄ちゃんの気持ちわかりすぎた(ほんとは大好き)
弟カウボーイが兄を殺してしまったと思い込んでからの弟ジョーイのコニーアイランド満喫大作戦が幕をあげる。キアロスタミは子供に施す演出が凄いけど本作のモーリスエンゲルは子供の気持ちに入り込んでいる。キャメラ(視線)は常に下へ下へ(レイアシュリーが凄いのか?)。海といったら広い空を撮るはずなのに空なんて画面に1ミリも入らない。徹底的に砂浜と人人人。大好きな回転木馬、世界で一番最初にやった?と言わんばかりの志村けんスイカ食い、その皮を的投げの練習に、わたあめを食べると思いきやペッと吐き出しミチミチに丸めてまた的投げへ。ポニー大好き、空き瓶拾って海で荒稼ぎ。右ポケットにはカウボーイピストル、左ポケットにはお兄ちゃんの形見ハーモニカ!子供ってこう!!!全秒面白い。映画は写真の連続だ!!!ディスクを出してくれ〜
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