最高。劇場で笑いながら泣いたのは久々。
MCUのヒーローとしてのアントマンですが、単なるヒーロームービーではなく、どちらかというとコメディ。そして、アツい負け犬のワンスアゲインでもあります。
もう広がりすぎたマーベルユニバースですが、今作はアベンジャーズ2終了から一つの節目となる作品、いっそのこと「アントマン」からマーベルユニバースに参加するのもアリ、単体の映画として楽しむのもアリかと思いました。
今作の良い点を挙げていったらキリがない。
チームでの潜入モノ、縮小から拡大を行ったり来たりするハイテンポなアクション、矢継ぎ早にオフビートなギャグ
主役2代目アントマンを演じるのはポール・ラッド、「ガーディアンズ〜」のクリス・プラット(ピーター・クイル)と違ってコメディ出身ですが筋肉質でない分、弱々しく、身軽で、目がとても綺麗だと思います。その目で愛する娘を見つめるシーンで泣かせる泣かせる。
また、チームとして脇を固める相棒としてマイケル・ペーニャの愛おしさも最高。現監督ペイトン・リード参入以前の脚本にはこのルイス(マイケル・ペーニャ)の出てくるシーンは2、3しかなかったそうですが、なかなか本題に入らない依頼の話や、親しみのある話し方…最高
また、アイツらに会いたい!
今作のヒーローは他のヒーローと異なり、普通の人、スーツがないと超人的なパワーを得られないのも印象的です。そんなスコットが娘のために仕事をする姿には即、感情移入。
帰着する点も「ガーディアンズ〜」とどことなく同じ、日常的な幸せ、愛する娘といることのできる幸せ。
コメディ映画としても一級。劇場で笑いを共有する楽しさも良かった。
『人生は自分で切り開くことができる』
鑑賞後、僕に残ったのは作り手たちの世間からハミ出した者を包み込む『優しさ』でした。
アリかわいいー