茶一郎

ミニオンズの茶一郎のレビュー・感想・評価

ミニオンズ(2015年製作の映画)
3.4
『スベらないバナナ』


 怪盗グルーシリーズの前日譚にあたります。が、前作を観ていなくても楽しめると思いますので、今作を観てから振り返るのもオススメです。
米興行収入から、改めて、このミニオンというキャラクターは『発明』だったのだと認識いたしました。面白い!可愛い!笑える!の三拍子です。

*エンドロール後もオマケあります。

 ストーリーは余計なアクをなくし、ただひたすらギャグ、ギャグ、ギャグの応酬。もうここまで振り切っていれば面白いし、単純に凄みを感じました。相変わらずのスラップスティックコメディとちょっと毒っ気の効いたブラックコメディです。
思えば、このミニオンというキャラクターは非言語的、言ってしまえば無声映画的なギャグとして上手く機能していて、まさに画で見せる映画に適しているキャラクターなんだと思いました。かわいいー

 
 音楽の使い方はやっぱり上手い!詳しくないですが、60年代ヒットでしょうか。オープニング、ミニオン細胞が生まれ海から陸に上がる描写も好き!ですが、言いたいこともないわけではなく…というか完全に無い物ねだりですが、

ラスト、ギャグありきのご都合主義なのでどうとも言えませんが、折角、ミニオンの群れがイギリスに到着していたので、自身の努力以外で巨大化したケビンで片付けるのではなく、ミニオンの数の多さで変事を処理して欲しかったこと。
とやっぱり最後の打ち上げダンスは劇中でやって欲しかったです。
物語の構造上、仕方ありませんが。
シリーズファンとして……


 間違いなく、今シネコンでかかっている作品の中では最も良いデート・ファミリームービー。入口も出口も広い作品だと思いました
茶一郎

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