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紙の月のmuraのレビュー・感想・評価

紙の月(2014年製作の映画)
3.5
前半、主人公の女が変貌していくところの展開があまりにも速すぎていまいちノレず。テレビドラマの方が伝わってきたような。時間の制約があるんだろうけど、心情の描写がもう少し丁寧でもよかったのではないかと。

それでも後半は引きつけられた。特に宮沢りえと小林聡美のやりとりには。お互いに「女」としての意地と、それでいて赦しが見えた気がして。

他人から奪って自分のものにしたお金も、つかえばそのまま他人のものとなる。その間にもたらされるのは、華やかであるけれども虚しいひとときだけ。映画ではそれを「ニセモノ」と言ってる。

それにしても…その「ニセモノ」が選挙の最大の争点だなんて。なんて虚しい社会。

と言いつつ、僕も年末ジャンボを買って「ニセモノ」を夢みてる。
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