ジョン・タトゥーロのジゴロが
意外と良かった
彼のイメージは『クイズショウ』や『バートン・フィンク』の冴えない男 撮り方で印象が随分と変わるものですな 笑
うっかり「素敵。」って心で呟いてしまった。
しかし、問題はこの映画をジョン・タトゥーロが自分で監督してるってところ 自分をこんなに素敵に撮れるって なんか少し怖い
ウディ・アレンは他の映画に出てもウディ・アレンで 早口のオーバーなジェスチャーを見てると心が落ち着く 本人はせかせかしてるんだけど 彼の人間を見る目はいつも
澄んでいて暖かく、幾つになってもやんちゃ坊主のよう 笑
このふたりが秋の深まるニューヨークの街で心と身体が寂しい女性たちを幸せにする物語
このジゴロがハンサムでいかにもの奴だとこの映画は成立しない
あの、ジョン・タトゥーロだからいいのだ
それにしてもニューヨークの街並みが美しい 花屋につぶれた本屋
雑貨屋 紅葉が彩る公園
一生に一度は訪れたい街を
映像で魅せてくれる
ジョニー・デップと別れたバネッサ・パラディとジョン・タトゥーロのキスシーンよりも
ふたりで公園のメリーゴーランドに乗って薔薇の花を一輪渡すところが良かったなぁ
この映画見てたらジョン・タトゥーロの駄目駄目ぶりを再確認したくなってきた 私も何処か満たされてないんだな 笑