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複製された男のJINのレビュー・感想・評価

複製された男(2013年製作の映画)
4.5
終わるやいなや横の男性が「全然わからん」と一言。
確かにこれは優しくなかった。
冒頭のシーンが非常に気になるも、それを明かされるわけでもなく、ドッペルゲンガー話が進行していき、ラストでまた「えっ?どうゆうこっちゃ!?」っていう謎展開。
これは何度も観たくなる。

終始不穏な現代音楽調のBGMで、作品の雰囲気をどよ〜んと重たいものにしていた。
それがまた不安感を煽る煽る。
ある日映画を借りて観たら、そこに自分と瓜二つの人間が映ってたら?
当然気になるよね。
主人公の歴史講師はその俳優に会おうと試みる。
この作品の謎解きがなあ…。
最近ドッペルゲンガーものを立て続けに観てるけど、この『複製された男』の独自の世界観っていうのは別次元。
クローネンバーグの映画を観た時のような感覚に似たものを感じるかな。
謎のクラブとブルーベリーと巨大グモ…。
散りばめられたヒントの数々を一体どう繋げればいいのか、頭の中が大混乱(笑)
これって原作小説を読んだら正解がわかるのか?
今のところ自分で頭の中を整理して推測することぐらいしかできないんやが?(笑)
いずれにせよ、一筋縄ではいかない要リピート作品やね。
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