すぽんてぃにあす

KANO 1931海の向こうの甲子園のすぽんてぃにあすのレビュー・感想・評価

KANO 1931海の向こうの甲子園(2014年製作の映画)
4.0
日本統治時代の台湾の嘉義市に実在した、嘉義農林学校の弱小野球チームを取り上げた感動の実話の物語。

舞台は1929年。
連敗続きの野球部に新任監督として迎えられた日本人の近藤兵太郎。
厳しい練習に明け暮れ、部員たちは次第に闘争心に目覚め、甲子園出場を夢見るようになるのだった。

他の民族を蔑むことなく、むしろ長所としてチームを作り上げていく監督の思想を馬鹿にする者、嘲笑う者。
そういった人として愚かな描写も、見返せるだけの素晴らしい内容で満たされています。

泥臭さの拭えない野球が美しい。
目に見えるものだけが全てではない、そんな野球に心を鷲掴みにされてしまう。
そんな彼らも技術を磨き、心身共に成長していく様も見もの。
そして成長するのは監督も同じであった。

最近、軽度難聴の疑いがあると言われてしまいました。
片言の日本語に聞き取れない場面もありましたが、字幕があって良かったです。
エンドロールで監督や選手のその後が紹介され、更に泣いてしました。