鍋レモン

四畳半襖の裏張りの鍋レモンのレビュー・感想・評価

四畳半襖の裏張り(1973年製作の映画)
3.6
⚪概要とあらすじ
永井荷風原作『四畳半襖の下張』の映画化。

時代は大正中期、米騒動の頻発で世間は揺れていた。そんな中でも好き者の信介(江角英明)は春を買いに料亭“梅ヶ枝”を訪れていた。そこへ芸者の袖子(宮下順子)が現れ、初見の相手である伸介相手に激しく乱れていくのであった。それとは打って変わって、お茶を引く花枝(絵沢萠子)は新人の教育に精を出し、また別の芸者夕子は兵隊の幼馴染と時間の限られた逢瀬を重ねていた...。

⚪セリフ
「男は 顔じゃない。」

⚪感想
4つの物語が交わりながら描かれるロマンポルノ作品。

なかなか衝撃的だけど味わい深い。

男性と女性の格言やセリフの字幕が所々にある作りも面白い。
「××ます。 ××ます。」と隠されているのもまた。

実際にあった社会情勢が写真として入れられていて不思議な感覚になる。

初見の客の相手をする芸者や兵隊に行く客と芸者、先輩芸者と後輩芸者、噺家のお話。

見えそうで見えないのがエロいというか趣があるし、汗がまた艶っぽくて。

袖子と信介の物語が結構好き。
袖子の純情そうな仕草が可愛い。こりゃ男性はメロメロだろうなって思った。

永井荷風と谷崎潤一郎の作風がちょっと似ているから混乱する。

こんな映画を日本は作れたんだ。

美しくエモい。



⚪以下ネタバレ



弾除けとしてアソコの毛を渡したことにびっくりしたし、人力車の中でのセックスもなかなか。

卵を挟んだりピロピロ笛を入れたりとトレーニングの仕方が予想外。

女性のイク時の感覚と同じだからと首を吊らせたり、アソコにお金を入れて1枚ずつ出したりと凄い世界観。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞。
鍋レモン

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