橘

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密の橘のレビュー・感想・評価

3.7
落ち着いた作品でした。
ドイツの暗号〈エニグマ〉の解読が軸だけれど、理解され難い天才や法律違反だった同性愛、ソ連のスパイ、男性と女性の職業差…と要素多かったけれど、全ては絡み合ってて、歴史もの!と思いました。歴史ものはエピソード単独では噛み砕けないから、この作品は丁寧でした。
英国、皮肉とジョークが凄いな…あんな中で会話出来そうにない。。皮肉言わないと会話出来ないのか!?ってなる。

「あなたが普通じゃないから世界はこんなにすばらしい」。
天才は孤独だけれど、アランには少しずつ理解者が出来ていくのが良かったです。ジョーンの存在は大きいし、歩み寄りが出来たのが素晴らしいです。お互いに。


よくあるのでわかりますが、エニグマ解読チームが記録を全て焼却するように言われてしまうの、悲しいです。50年間秘匿されていた。
軍事技術が転用されて便利な道具になるの、今回はコンピュータでした。アラン・チューリング博士。。死後に名誉回復しても遅い、これも悲しい。
戦争に勝つために、選別される命。死んでも仕方ないって。。


ベネディクト・カンバーバッチさんもキーラ・ナイトレイさんも、英国俳優さんたち好きだな。軍人でもどこか英国紳士風。眼福です。
橘