おらんだ

小林賢太郎プロデュース公演 「LENS」のおらんだのレビュー・感想・評価

4.4
大正時代末期、帝都東京の本邦帝都図書館で奇妙な図書盗難事件が発生する。図書館中央の本棚から誰の目にも触れることなく、忽然と全ての本が消えたというのだ。警視庁より派遣された駒形蓮司警部は、事件の真相を暴く為捜査を始めるが、その最中、物書きの青年、天城茎太郎と出会う。

まず最初に。これは映画ではありません。小林賢太郎による舞台作品をDVD収録した物です。にも拘らずレビューを書いたのは、単純に「面白いから」。推理物が好きな人は最初の喫茶店のシーンでグッと引き込まれる筈。

図書館で起こる不可思議な事件の捜査を軸に物語は進行する。しかし、そこに小林賢太郎のセンスが加わる事で、唯の推理劇ではなく、ホラーあり、涙ありのコメディになっている。

特筆すべきは、各人物のキャラの濃さ。それぞれに個性が際立っていて、誰一人として舞台に欠かせない。全員が上手く作用している所が素晴らしい。

恐らく、TSUTAYAのお笑いコーナーの棚の「ラーメンズ」の所に置いてあると思うので、よろしければ是非ご覧になってください。
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