おらんだ

オーロラの彼方へのおらんだのレビュー・感想・評価

オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)
4.4
1999年、ニューヨークでオーロラが観測された夜、ジョンは火災事故で死んだ父親が使っていた古いアマチュア無線機を発見する。当時の思い出を懐かしみながら電源を入れ、適当にいじっていると不意に誰かと交信してしまう。なんと相手は30年前に亡くなった父、フランクだった。

ジャケットとタイトルから想像したのは「大自然を舞台にした父と子のヒューマンドラマ」。TSUTAYAでも「ドラマ」の棚に置いてあるし、のんびりしたテンポのハートウォーミングなお話なんだろうと想像していた。

しかしながら、そのストーリーは、なかなかSFテイスト強目のサスペンス物。現在と過去、二つの時代で発生する事件を解決するため、親子が協力し合い、犯人を追い詰めていく。
このタイムスリップ要素を利用した謎解きのドキドキがなんとも堪らない。真相に近づくにつれ面白みを増す良い作りになっている。

ラストの犯人との攻防にもSF要素があって面白い。過去と現在が交錯するがゆえに発生する演出が秀逸。
おらんだ

おらんだ