deenity

女神は二度微笑むのdeenityのレビュー・感想・評価

女神は二度微笑む(2012年製作の映画)
4.0
インドは世界有数の映画大国と知られるようになってきましたが、やはりミュージカル映画の色が強い印象で、「とりあえず踊っておけばいいんじゃないか」的な勝手な偏見を持っていました。実際それほどの作品を見ているわけではないので何とも言えないのですが、そのイメージを払拭するような作品が本作でした。

ミュージカル映画とはかけ離れたサスペンスムービー。行方不明の夫を捜しにインドを訪れたがそこには怪しげな影が見え隠れする、という「ボリウッド」からは想像もできない展開。
当然この手のジャンルはしっかりと作り込まれた緻密な脚本と見せ方が大事になってくるわけで、その辺りも文句の付けようのない作りになっていた。

展開に関して触れていくとどうしてもネタバレに繋がってしまうので避けるが、場違いなミュージカルが挟まれることもなく、若干歌有りの曲が差し支える気もしたが特に問題なく楽しむことができた。ただ、どうしても避けられないのだが、登場人物がみんな似過ぎ(笑)なかなか誰が誰だか理解するのに時間がかかって、そこがどうしてもネックだった気もする。

また主演のヴィディヤー・バーランという妊婦を演じた女性が非常に綺麗で印象的だった。魅力的で、華があり、本作を一際輝かせる存在だったと思う。

P.S.殺し屋が森永卓郎そっくりすぎて笑えます(笑)接近する度に「森永卓郎来たー」って思っちゃったくらいです(笑)
deenity

deenity