しちれゆ

アウェイデイズのしちれゆのレビュー・感想・評価

アウェイデイズ(2009年製作の映画)
3.7
2009年作品が11年の時を経て公開されました。イギリス・ユースカルチャー映画は好きなカテゴリーです。

″awayday″=日帰り旅行・遠征
1970年代はサッカーのフーリガン達が贔屓のチームに帯同しサポーター同士が殴り合いをする慣習?があったらしいです。
念願叶ってそんなサポーター集団″パック″の仲間入りをした19歳のカーティの暴力的な日々。初参加の乱闘で殴り合う敵味方の中に突っ立ち、暴力の喜びに身震いするカーティ。
ピーターストーム(実は知らない)のウィンドブレーカーとアディダスのスニーカーでキメた若者たちの中で唯一冷めているエルヴィス(彼だけがこの格好をしていない)。
「どんなに待っただろう、ここから出ていく日を。ここから逃げ出す日を」
先の見えない将来への絶望や日々の焦燥が若者たちを暴力に駆り立て、やがて悲しい結末へと向かっていく物語。エルヴィスとカーティの行き着く先の違いが彼らの階級差によるものだとしたらそれはひどく悲しい。

皆さんの評価は低めですが『さらば青春の光』が好きな人には良いかもしれません。
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