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グリーン・インフェルノのPizzaFatのレビュー・感想・評価

グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)
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社会派っぽい要素を取り入れた結果ヘタクソになったスプラッター映画という印象だった。
本作の大まかな構成は、活動派の学生団体が、ペルーで保護しようとした未開の食人族の保護に成功するが、トラブルから逆に食人族に敵として捕らえられてしまうというものだ。

序盤は、未開部族のクリトリス切除などを人権問題として解決することの難しさ等を指摘し、何やら社会派の印象を漂わせる。中盤へかけてのインターネット中継を通した保護活動までの流れも良く出来ていたと思った。物語の起こりとしてはとても良かったと思う。
しかし、中盤から終盤にかけての食人族の生贄化から逃亡までの流れは、どうしてこうなったかと思わざるを得ない。
保護活動が成功に終わった後、主人公たちの帰路の飛行機は墜落し食人族のテリトリーに墜落する。ここから、食人族を狩っていた人間と同種とみなされ生贄化されるのだが、ここでの描かれ方が腑に落ちない。
後に明らかになる彼らの活動の方法とリーダーしか知らない本当の目的には問題があるものの、活動団体がざまあみろとばかりにコミカルに殺されていくのは不快感を覚える。彼らは世間知らずでいささか下品ではあるものの、彼らの活動自体は批判することが難しいたぐいのものであるのに笑いの種にされているのである。
生贄化以降の流れは完全にスプラッター映画なのだが、殺される人間が可愛そうだと思う要素が多すぎては楽しめない。

主演のロレンツァ・イッツィオという女性は凄い美人だった。後で知ったが本作のイーライ・ロス監督の奥さんだそうで。正直、かなりおっぱいに期待していたが、残念おっぱいでした。ここも残念だったところ。
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