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チャッピーのPizzaFatのレビュー・感想・評価

チャッピー(2015年製作の映画)
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なんだか少し前に日本のアニメで流行ったセカイ系みたいな内容であまりノレない映画だった。
大まかな構成は、主人公が作った心を持った人工知能チャッピーが、心を持った機械を許せないオジサンが仕掛けた全面戦争に巻き込まれるといったものである。
構図としては問題はないと思うのだけど、主人公達以外の中間項である社会をほとんど描いていないにも関わらず、スペクタル感を出すために南アフリカ中を巻き込んだ戦争になってしまうのはいただけないだろう。
ただ、チャッピーの成長過程は面白かったと思う。
チャッピーを奪ったギャングの「ニンジャ」が赤ちゃんみたいな状態のチャッピーにギャングスタとしての振る舞いを教え込む過程と、作り手である主人公、チャッピーの母通して振る舞うニンジャのパートナーの葛藤を見ていると、人間の成長も似たようなことばかりだと思った。AIを通して成長というものを抽象化して見せられたような気がした。
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