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ワイルド・スピード SKY MISSIONのPizzaFatのレビュー・感想・評価

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ワイルドスピード7作目。主人公は最後のブライアン&ドミニクである。
本作のテーマもまた、最後の戦いである。ブライアン役のポール・ウォーカーが死去したのだから、こういうテーマになるのは仕方ないと思うが、毎度毎度「家族」が危機に晒されラストミッションに立ち向かう構図は食傷気味な感がある。まあそれも長寿シリーズなのだから、「キタキタ」と楽しむべきなのかもしれないが。
ともあれ、オールスターズは今作も期待通り、ジェイソン・ステイサムと銃火器と肉体と車をぶつけて大戦争を繰り広げる。毎度恒例の度肝を抜く超絶アクションを楽しむことが出来る。
しかしシリーズが回を増すごとに毎回感じることだが、カーチェイスがほとんどなくなってしまったのは多少残念だ。カーチェイスをする代わりに、車同士の闘いは正面衝突でドライバーを殺しあう頭突きバトルになっており、これはあまり好きになれなかった。今回の悪役のジェイソン・ステイサムは手段を選ばない冷酷な暗殺者の設定だが、勝負事に対してアツさを持っているようにも見えてしまうのはキャラ設定的にマイナスだと思う。
しかし、その他の車を使ったアクションは更に破天荒で新しいモノになっているのだから、それは些細な問題にすぎない。車のままのパラシュート降下作戦や、ドバイタワーぶち抜きの三連ジャンプの「スカイミッション」は、予告でも繰り返し見せられていたにも関わらず、予告では切り取られていた部分も素晴らしく、本編を見ても大満足の映像だった。

ポール・ウォーカーの死去もあったのだし一旦一連のラストミッション感は区切りをつけてほしいところもあるが、次回作もどうやらジェイソン・ステイサムとの戦争になるようだ。9作目くらいで何かしらの変化が見られたらこのシリーズをもっと好きになると思う。
いずれにせよ、大満足の映画だった。
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