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劇場版 どついたるねんライブのPizzaFatのレビュー・感想・評価

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カンパニー松尾プロデュースの劇場公開作品ということで、ポレポレ東中野に見に行ってきた。
テレクラキャノンボール2013劇場版に魅せられてカンパニー松尾関連作品を何作か見てきたが、後悔するほど残念なものであった。

本作はロックバンド「どついたるねん」とハマジムがタッグを組み、完全招待制で18歳未満入場禁止で行われるライブに平行して会場で生AV撮影をするというライブ+企画モノAV映像である。
まず前提として本作は、「どついたるねん」のライブDVDである。彼らのことは全く知らないで本作を見た感想だが、なんでもアリ系のライブハウスカルチャーっぽいバンドのようだった。
上映時間の120分分の100分間はほとんどカット無しの彼らのライブ映像になっているが、これが死ぬほど退屈だった。どついたるねんライブという名前なのだからそれでも文句は言えなのだが、こんなニッチでサブカル臭溢れるバンドのライブハウスでのライブ映像をそんなに見せられると本当に辛い。
ライブの良し悪しは置いておいても、ハマジムが関わるAVパートも彼らの破天荒さを演出するだけの道具にしかなっていなっておらず、これが本当に残念。
AVの生撮影はステージ手前の小上がりで行われたがマイクもなく、手前の観客だけが見える程度だったし、ライブとAV撮影が交差する瞬間も正味3分程度で2つの要素が交わる価値はほとんどなかった。
上映後にカンパニー松尾によるトークショーがあって、映像の編集は通常のAVと同じく数日で行ったと苦労話が語られたが、このレベルの企画と編集で劇場公開をするのはゲテモノ映画としてもナシだ。ブラックユーモアは一般作品と並べても笑ってしまうくらいのくらいのレベルでなければ、ただの見苦しい映像にしかならない。今後はカンパニー松尾モノは評判を見て見に行きたいと思う。
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