究極のおねショタ映画というべきおねショタシーンに思わず前のめりになってしまうほどだったが、映画の本質はそこではなかった。
第二次大戦下のハンガリーに、祖母の家に疎開してきた双子の少年。
祖母は母をメス犬呼ばわりするし、「仕事しなきゃメシはやらんし家にも入れん」といういっそ清々しいほどのスパルタぶり。
悪辣な家庭環境に身を置くことになった二人は、父母の言葉を胸に戦争で歪んだ(祖母は元から狂ってる)世界を生きていくためのルールを作っていく……。
聖書と辞書を頼りにした勉強。そして肉体的、精神的な訓練。
字面ではマトモそうに見えるが、物語の舞台が、周囲の人物が、彼らの勉強や修行を歪んだものにしてしまっている。
極端な行動に出る幼い双子を咎める親がいなかったのが一番の原因かもしれないが、離れ離れにならざるを得ない状況を作ってしまった根本的な原因は戦争である(主人公の母も色々アレだが……)。
その戦争の描かれ方も双子の目線から見られるものだけに限っていて、「近くで戦争が起こっている」という現実が彼らを通して伝わってくる。その戦争をも、二人は「訓練」に利用する。
戦時下の中、田舎の片隅で歯車を狂わせた双子の少年。彼らが身につけた強さが、周囲の人々にどのような影響を与えていくのか、そして迎える結末とは……
しかし俺はやっぱり中盤に訪れるハイパーおねショタシーンが忘れられないのであった。
お姉さんと一緒にお風呂!お風呂!更にとてつもなくフェチ全開のプレイもあってすんばらすィー場面なので、その手のシチュが好きな方には一見の価値があるだろう。
……その後の展開はお察し