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オートマタのJINのレビュー・感想・評価

オートマタ(2014年製作の映画)
3.4
辛気くさいSF映画だった。
と言うのも、さほど盛り上がりもなく、全体的にわりと暗く静かに淡々とした作品だったから。
かと言って面白くなかったというわけでもなく、世界観はけっこう好きな感じだった。
2044年の砂漠化した地球というのはシーンとしてはつまらないけど。

てっきり『ターミネーター』のような人間と人工知能との戦いみたいな展開を予想していたんやけど、全くそんなことはなく、とにかくひたすら人間が野蛮。
一方、人工知能は生命ではないので、得体の知れない余裕ととことん冷静な姿勢。
この対比が人間という生命体の完成度の低さを浮き彫りに。
人間とロボットとの対比で、人間が勝っているものがあるとしたなら、文化・芸術面だったり、愛情なのかもしれないなんてことはふと思った。

それにしても、もうちょっと起伏があればなあ。
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