Maki

虐殺器官のMakiのネタバレレビュー・内容・結末

虐殺器官(2015年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

普段滅多に小説を読まない私が伊藤計劃の小説はいくつも読んだ。つまりかなり好きだった。

申し訳ないけど「Project Itoh」にあまりノレなくて先行公開アニメ『ハーモニー』『屍者の帝国』いずれも観たが「んーやっぱり映画化は難しいなー」って印象。

先行二作にがっかりしたひとでも『虐殺器官』は違うよ!しっかり凄いよ!とお勧めを受けて半信半疑で観たけれど「んーやっぱり映画化は難しいなー」って印象。

原作と比較すると。登場人物の没個性化。短時間集約の弊害。クラヴィスの母親への拘りや死者の国に苛まれる設定の削除。ルツィアとの関係性やジョンを支える黒幕もほとんど見えず。狂気も毒気も消えて血液サラサラ飲みやすく余韻も薄い。なによりも「あの結末」を変えてふんわり着地させちゃったから続編『ハーモニー』への繋がりも途切れてるし、なにこれ?とがっかりした。

映像(アクション・デザイン)は優れているぶん惜しい。スタッフ・キャストそのままでよいから13話くらいのシリーズ作品で再挑戦してほしいなぁ。

■追記
私のもやもやを的確に指摘言語化されている素晴らしいBLOGを発見したので紹介します。
https://mayringooo.hatenablog.com/entry/2017/02/08/224419
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