CORO3

アイアムアヒーローのCORO3のネタバレレビュー・内容・結末

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

劇場で鑑賞。
原作は既読。あの世界観をどこまで再現できているのか楽しみにしていた。

ある日発生した謎の病気。感染した人々は人を襲うようになる!
それらはネットで”DQN”をもじり、”ZQN”(ゾキュン)と呼ばれた。

売れない漫画家の鈴木英雄は、恋人徹子と喧嘩して、クレー射撃の猟銃を持って部屋をでる。
翌日部屋に戻ると、そこには変わり果てた姿の徹子が。
英雄は襲われるが、もみ合った拍子に徹子を殺してしまう。

職場のマンションでは、同僚が血染めの金属バットで、先生や他のアシスタントを殺していた!

逃げ出した英雄は街の至る所で襲われる人達をかき分け、女子高生の比呂美と出会い、一緒に逃げる!

キャストは英雄役の大泉洋はドンピシャ。比呂美と藪はちょっと違うかなぁ。可愛すぎる&綺麗すぎる(笑)

映画自体はR15+指定なので、ゴア描写は邦画とは思えないほどのエグさ。
ZQNの造形も原作を忠実に再現+ゾンビとしてもかなりクオリティが高く素晴らしかった!
ZQNの動きも徹子のシーンはかなり忠実で良かった。

韓国ロケをしたらしく、高速道路でのシーンなども迫力満点。
とても良く出来たゾンビ映画だった。

かなりゴア描写が酷いので、ホラー耐性が無い人はご注意。

ここからは原作好きからみた感想。
ネタバレタップリなので、お気をつけを。








原作は掲載中であるので、どこまでエピソードをチョイスし、締めるのかが1つ目の鑑賞ポイントだった。
ほぼ予想通り、序盤のクライマックスである御殿場アウトレットモールまでだった。

更に上手いことエピソードを絞った脚本になっていた。原作をちゃんと読んでるなと好印象。
でも!英雄はヒーローじゃない!英雄はヒーローじゃない!(笑)
妄想の話し相手、矢島はもちろん登場しないので、英雄がただの引っ込み思案な人にしか見えない。
そしてR18じゃないからということもあるが、性的な描写やセリフはほぼカットされてるので、英雄のゲスさや、比呂美、藪(小田)との絡みもなし。
これがないので、本当に英雄がヒーローになる物語として構成されてるのが不満。

も一つ気になったのは、ZQNの読み方。公式には”ズキュン”じゃなかった?まぁ、”ゾキュン”の方が一般向けとして分かりやすいか。

こうした気になる点はあるが、原作のポイントを本当によく押さえて再現してた。
英雄がモールで初めて銃を撃つときの「はーい」もあった。銃が頬についてるから、こもっていて、何を言ってるか初見では聞き取れないと思う。
原作を知ってる人向けのセリフであることが分かる。

中田コロリ役のラーメンズ片桐がそのままでワロタ。『21世紀少年』の小泉役の木南晴夏ぐらいの衝撃だった(笑)

感染してZQNになった人のセリフ、言い方、表情は素晴らしい再現度。
まさに想像通りだった♪

アウトレットモール編の象徴的なハイジャンパーのZQNを上手く使ってボス的扱いにしたのも良い改変。

全体的に不満よりも満足する点が上回ってるレアな実写化ではないかと思う。

レンタルorWOWOWで再度ゆっくり細かいところを観たいと思う。

2016-140
CORO3

CORO3