ウサミ

百円の恋のウサミのレビュー・感想・評価

百円の恋(2014年製作の映画)
4.1
泥臭い展開の映画、ドツボです。
好き嫌いはあると思うが、ただこの映画の終盤の展開は個人的に大好きだった。

何かを変えようとするのに、キッカケなんて意外とどうでも良いのかも。
負の力をまとめてパワーに昇華できるエネルギーを、素直に羨ましいと思った。だからこそ主演の安藤サクラのことを応援できた。

登場人物のことが嫌いな人ばっかりで、感情移入もできないし、興味もわかないひとばかり。何度も映画に引き込まれた心を剥がされそうになった。
ただ、やはりこの主演の安藤サクラの魅力が凄い。

安藤サクラ演じる一子という女がまたどうしようもない女、何考えてるか分からないし、甘えてばっかり
コミュニケーションも下手 実際にいたら仲良くならないと思う。
ただ、なぜかこのキャラとこの女優のことが好きになってしまっている…
観客としての視点から、彼女の魅力が伝わってくる、というのが良い。
それはきっと、彼女の表面的な部分以外も見えるからで、周りの外側しか見えてない人たちには気づかない、彼女の中身を観客として見てるからこそ、好きになれたんだと思う。
だんだんと、観るに連れ彼女を好きになっていく、その過程をしっかり感じられた。
ウサミ

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