リッキー

マイ・インターンのリッキーのレビュー・感想・評価

マイ・インターン(2015年製作の映画)
4.3
920本目。20190106
ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイと新旧のスターの競演に期待して鑑賞しました。

デ・ニーロ演じる長年勤めあげた仕事をリタイアしてしばらく悠々自適に暮らしてきた70歳の男性が、ショッピングサイトを運営している会社にシニア枠のインターンとして採用されます。
そこで美人の女性社長のアシスタントとして働きだすのですが、最初は彼を煙たく感じていた彼女も、自然に社員に溶け込んでいく彼の人間的な魅力に心を開いていきます。
特に専門的な知識・技術があるわけでない普通の「おじいさん」であるはずなのに、立ち振る舞いや服のセンス、言葉の選び方が古風でどこかエレガントです。それに率先して皆が嫌がる仕事を行ったり、場の空気を読みとり、1歩下がって皆を見守るという紳士な姿勢は若手社員から信頼されます。
女社長がパニックに陥った時も、人生の熟練者として笑顔で優しい声をかけ、彼から発せられる言葉に、全ての人が癒されていきます。

デ・ニーロの映画を熱心に観てきた私は、「デ・ニーロの笑顔に騙されてはいけない」、「あまり彼を刺激しないでくれ」と警戒してしまいました。でも最後まで彼は素敵な紳士を演じていて、私の心配は杞憂に終わりました。こんなデ・ニーロも素敵です。

『マイ・インターン』は、ファッションを愛する者として、とっても大切なことを教えてくれる作品でした。ベンのスーツスタイルには拘りが満載。スーツ、ボタンダウンシャツ、ネクタイの組み合わせという王道NYスタイルを基本に、メタルフレームの眼鏡や長年愛用してきたこだわりの小物達がそのスタイルにヴィンテージ感を醸し出すアクセントとなり、渋い男のダンディズムを演出しています
「楽なファッションで就業しては」とジュールスに言われますが「スーツが楽なので」とベンは返答。
この言葉からは、ベンがファッションへの溢れる愛情とこだわりを持って、長い年月スーツを着てきたことが解ります。

「ハンカチは女性が涙した時に貸すために持つもの」
この台詞がこの映画でのおしゃれ感をだしていますが、日本人には恥ずかしい台詞ですが、欧米紳士だと様になりますね。何気ない一言でしたが、私にとって目に鱗でした。ハンカチは自分で使用するためのアイテムとしか頭にありませんでした。自分のファッションを楽しみながら相手を想い気遣う姿勢を忘れないことが本当のファッションですね。今度から2枚準備することにします。(笑い)