茶一郎

エクソダス:神と王の茶一郎のレビュー・感想・評価

エクソダス:神と王(2014年製作の映画)
3.7
リドリー・スコット監督作品。IMAX3Dで視聴。

『神様、今日からドS宣言』

 個人的には、そこまで3D表現が盛り込まれている訳ではないので、IMAX3D以外の上映方法では2Dで十分かと思いました。特に暗いシーンが物語上、重要になってくるのでXpanDやRealD方式では暗くなりすぎるかもしれないです。ご注意を。

 「出エジプト記」が元になっている今作ですが、宗教的な内容をある男のリーダーとしての物語に落とし込み、良い意味で軽い一本になっていると感じました。
 
 映像美に関しては、安定のリドリー・スコット。映画館で見る価値は十分にあると思います。有名な『10の災い』の描写。血の川やアブ、イナゴの大群とラストのアレは圧巻でした。また、今作ではそれら神の天罰より自然災害かのように描写している点が非常に重要だと思います。闇・影の使い方も最初のカットから、これぞ匠といった感じです。

 3D表現に関してですが、予告の段階でクロスディゾルブから奥行きのある3D映像という流れの相性の良さを新たに発見できた気がしました。他の作品でも見て再認識したいです。ただ、緊迫感のあるシーンでハエをレイヤー的に飛び出させるというチープな表現はどうでしょうか……

 「我が弟、トニー・スコットに捧げる」につい涙目。80歳前にてパワフルな作品を作るリドリー・スコットに驚きです。
茶一郎

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