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レヴェナント:蘇えりし者のスマイリーのレビュー・感想・評価

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
4.0
勝手にアカデミー作品賞を取るだろうと予想していた作品。(良い作品が取るという期待をしてたわけではもちろんない!)
一番良かったのは、最初の襲撃シーン長回し。カオスをカオスのまま撮ると観てられない映像になるわけで、これは本当に凄い。ここは何回も見て研究したいくらい。一番良いシーンが最初にあるというのも損な話なのだけれども。
その後は、ひたすらサバイブする話。といっても一人で生き延びる話なので、ドラマはない。例えば誰かが「死ぬなー!」とか言って励まし合うようなシーンはない。しかも照明を使わずに撮影しており画面が薄暗い。ということで、前半ちょっとうとうとしてしまった。
でもさすが撮影ルベツキ。一つ一つの映像のレベルの高さには圧倒された。どうやって撮ったのだろうなんてシーンもある。ルベツキの撮影だけでお腹いっぱい。良いもん見た。
ディカプリオの演技、予告編の段階ではどう見てもやり過ぎにしか見えず、良い加減アカデミー賞くれー!!という叫びが聞こえてきてどうしたものかと思っていたが、川に流されたり崖から落ちたりしたらこうなるかと、まあ積極的に捉えようと思う。とは言いつつも、そろそろエクストリームな役を離れた方がキャリア的にも良いのは確実。賞を取った次の役がとても重要。
脚本で勝負する映画ではないが、全体にレベルが高いし、とびきり良いシーンはとびきり良い。「映画」を観たという満足感を得た。
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