ウサミ

レヴェナント:蘇えりし者のウサミのレビュー・感想・評価

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
4.6
素晴らしい映画だった!

息を飲むほどに美しい映像。
荘厳で、偉大な自然の姿。険しく、残酷なそれらは、本当に本当に美しかった。
本当にありのままの自然の姿を切り取ったようなナチュラルな映像に何度も目が奪われます。こんな世界を映像として切り取れるなんて…!


息をし続ける限り、生きて、戦い続ける。
生にしがみつき、死ぬまでは死なないという執念を前に、160分の長尺を感じさせないほどにのめりこんでしまいました。


常に命が危険にさらされ、時に自分を殺そうとするものに出くわす。
生きるためにはあらゆるものにしがみつき、それを体に取り込み、自分が生きるための命へと変化させて行かなければならない。
動物たち、植物たちがそうであるように、人間もそうせねば生きられない。

そして、それは人間と人間の間であっても。
人間もまた自然に生きる動物なのだ。
この映画は、大自然という世界で生きていく生物たちの摂理を描いているような気がした。


"復讐しても何も得られない"
という神の教えに背き、復讐の炎に燃えるグラスを自然は容赦なく打ちのめす。

復讐は神の御心のままに。
神の教えとは、決して超自然的なものではなく、それも含めて、あくまで普遍的な自然の摂理なのかもしれません。


命ある限り、ただひたすらにあがき続ける。
かなり過酷なサバイバル映画として目が惹きつけられ、痛みや苦しみを嫌という程感じさせられながらも、最後の最後に、じんわりと強いメッセージ性を感じさせられるような、非常に上質な余韻を感じました。
感情をひたすら揺さぶられ、本当に素晴らしい映画体験でした。