でしょうかな

チャイルド44 森に消えた子供たちのでしょうかなのレビュー・感想・評価

3.3
1953年、MGB捜査官のレオは、先の大戦での戦友アレクセイの息子が死亡したことを知る。アレクセイは殺人を主張していたが、レオは半ば無理やり事故死であると納得させた。その数日後、レオの妻ライーサが、部下ワシーリーの謀略によってスパイ容疑をかけられる。ライーサを庇ったことでレオは地方に左遷されるが、そこでは少年の殺害が相次いで起きており、その遺体はアレクセイの息子のものとそっくりだった。

前半はわりかし原作に忠実な映画化に見え、思ったより期待できそうだと感じたが、終盤、事件の真相が原作より数段しょっぱいものになっていて残念だった。過去の因縁、事件への執着、体制との衝突、夫婦の愛憎、すべての要素が中途半端に省略されてスカスカ。セットやロシア風の訛りなど外面は凝っているのに、肝心の脚本が、原作の濃密さを抜きにしても、薄すぎてもったいない。ミニシリーズか、せめて前後編にすればよかったのに。

アンドレイ・チカチーロの物語から着想されている。
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