ぬーたん

ローズの秘密の頁(ページ)のぬーたんのレビュー・感想・評価

3.2
偶然だけど『ベロニカとの記憶』の直後で似たような設定…。
あちらが男性でこちらは女性。同じく60代過ぎの現在と20代の頃の出来事が交互に現れ、その過去の真実に近づく、という展開も同じく。
向こうは手紙でこちらは聖書?
こういうのはミステリアスで確かに面白いが、それだけに意外性や感動のシーンがより求められる。
ベロでがっかりしたのでよっしゃ!と観始めたよ。が、結果は引き分け!ラストで今作がやや勝ったかな?
監督は『マイ・レフトフット』でデビューのジム・シェリダン。
ローズ役の現在はヴァネッサ・レッドグレイヴ。
『アガサ 愛の失踪事件』を思い出す、あの作品は何と40年前。
今は82歳なのに、未だに美しくシャキッとしている。
この役よりかなり年上だが、まあ見えなくはないか。
割と大柄で、存在感があるね。
40年前の彼女をルーニー・マラー。
『ドラゴン・タトゥーの女』『キャロル』と自信に満ちた演技が印象的。
この役もあの時代の中でははっきりしたタイプの女性。
モテ過ぎて何やかんや言われるけど、美人の宿命ね。
ローズの主治医にエリック・バナ。
51歳に見えない。この40歳の役も違和感ない。
髭のせいかジェームズ・フランコに似てる。
過去の舞台は1930年~40年代のアイルランド。
イギリスとの関係やカトリックとプロテスタントの対立もあり、その辺に詳しくないから、誰に追われて誰が味方かなどと分からないまま観て混乱する。
だいたいこの手の作品で、怪しいのは神父だけど、今作の神父の行動も良く分からない。
それにいくら何でも裁判とかなかったのかな?とか疑問が残る。
まさか40年も病院に閉じ込められるってさ、空しい気持ちになった。
ラストも何となくそうね、という感じだった。もち、泣いたけどね😭
聖書に書かれているのが文字だけでなく絵もあって、どんな気持ちで描いたのかなと想像すると、心が痛んだ。
ぬーたん

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