Bitdemonz

あやつり糸の世界のBitdemonzのレビュー・感想・評価

あやつり糸の世界(1973年製作の映画)
4.0
もしかしたらリマスター(?)に伴い恐らくだが字幕も現代でも解りやすく置換えられているのだと思うが、1960年代に作られた作品とは思えない優れた設定も飲み込みやすかった。

今でこそ、そこまで意外性は少ない展開かもしれないが、設定に則した無理のない未来描写(という体裁)、執拗に鏡を使った虚像を意識させるような演出の数々、登場人物らの異様な佇まいなどが素晴らしいのと併せて、この作品が作られた背景も含めて非常に興味深い。

「キャラクターの振り向き様にカメラが寄る」というカットはどうしても笑ってしまう、登場人物の名前と顔がなかなか把握出来ない(自分が悪いのかもだけど)など個人的に気になるポイントもあったが、さほど問題ではなかった。
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