まっつぁんこ

高慢と偏見とゾンビのまっつぁんこのレビュー・感想・評価

高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)
3.8
元ネタはいうまでもなくジェーン・オースティンの名作小説。
18世紀末から19世紀初頭のイギリスが舞台。
ベネット5姉妹とダーシー、ビングリーの恋愛模様がストーリーのベースであることに変りはない。
そこに、なんとゾンビをくっつけてしまった。
支離滅裂な話になりそう(笑)
ところがすっとこどっこい、これが絶妙の塩梅なのである。

映画の冒頭でダーシーはゾンビレスなはずの館でゾンビ探し。
腐肉を探知するハエを放ってゾンビ退治を行う。

ベネット家の5姉妹も原作とはまったく違う設定。
主人公のエリザベスは中国で少林寺を習った猛者。
当時のコスチュームのまま回し蹴りなどのアクションをこなす。

これ、どうなっちゃうんだ?と普通思う。

物語のベースは「高慢と偏見」と同じ。
ダーシーはエリザベス、ビングリーはジェインとの恋路にすすむ。
そこにおじゃまムシ?コリンズがからみコミカルな味を出す。

ビングリーとの交際許可をえるためキャサリン・ド・バーグ夫人の館を訪ねるジェイン。
途中でゾンビの襲撃をうけ負傷。
館で傷を癒していると病室を訪れたダーシーはハエを放つ。
そのハエを、エリザベスが素指で空中把する。
つぎつぎと捕えてまとめて「これはあなたのハエよね」とダーシーにわたす。
シュールなシーンがうけた(笑)

その後の話は面倒臭いから省略。
あちらの人はアポカリプスが大好きでゾンビ四騎士なんてのもでてくるがあれはどうなったのだろう?
そんな緻密な話でもないので気楽にご覧になることをおすすめします。