鍋レモン

ハッピーボイス・キラーの鍋レモンのレビュー・感想・評価

ハッピーボイス・キラー(2014年製作の映画)
4.7
⚪概要とあらすじ
『ペルセポリス』で世界的に注目を浴びたイラン出身の女性監督マルジャン・サトラピによる、異色のスリラー。

青年ジェリー(ライアン・レイノルズ)は、バスタブ工場で働いているだけの代わり映えのない日々を過ごしていたが、とある女性(ジェマ・アータートン)に心を奪われる。何とかアプローチを重ねて、彼女との距離を縮めることに成功したジェリー。しかしデートの約束をすっぽかされ、殺人事件を引き起こしてしまう。さらに、慌てふためくジェリーをペットである邪悪な猫と慈悲の心にあふれた犬が振り回し、狂気のふちに追いやる...。

⚪感想
「ソファに土産だ オレ様のメシを忘れた罰さ」

ポップ+サイコ=キュート

独特でユルくてオシャレでポップでユニークでグロくて笑えてホラーで重めの映画。コメディやラブロマンスがある一方で、暗く重い所もある。犬と猫が天使と悪魔的な立ち位置で喋るだけ映画かと思ってたら違った。かなりヤバめで今まで観た事ない映画だった。展開も早くて楽しめる。

ライアン・レイノルズ演じる主人公ジェリーがなんともえぐい。「ごめんね、ごめんね」って言いながらナイフでザシュッザシュッめった刺しにしてるところ違和感すぎて笑ってしまった。ライアン・レイノルズの演技が怖面白くておかしくなりそう。
ジェマ・アータートンとアナ・ケンドリックの可愛さ。観てるこっちも好きになっちゃう。

慈悲深い犬ボスコ役のワンちゃんと現実的で皮肉屋の猫ウィスカー役のネコちゃんに助演優秀賞あげたいくらい可愛いし、毛並みとか犬種のセンス。

精神的に病を抱えてる人の世界はこんな感じだったりするのだろうか。見てる限りでは本当に薬を飲むと地獄だし、飲まないと天国。どうやったらこの主人公を救えたのかと考えると苦しい。
暗く重たい内容をポップに描いているからより反動が強い。

ダンスシーンが可愛らしいし、みんなの歌唱力!!フォークリフトで昇天のアイデアも素晴らしすぎる。

私はめちゃくちゃ好きな映画だったけどオススメはしにくい映画。

「Sing a happy song, sing a happy song?」

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(吹き替え)。
鍋レモン

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